歯茎がたくさん見えてしまう口元を「ガミースマイル」と言います。
笑った時や話をしている時、歯茎がたくさん見えてしまう口元を「ガミースマイル」と言います。 そのため、ガミースマイルの治療には、こういったメンタル的な部分を含めて治療することを、基本としているところもあるようです。 ガミースマイルは、歯が完全に生えきらず、歯茎がかぶさったままの状態になってしまった場合や、唇のラインが上に位置していることから歯茎が見えやすい場合などがあります。 ガミースマイルに悩まされている方にとって、思いっきり笑ったり、何も気にせずに話ができるなど、口元を気にする心配を無くすためには、手術や治療が必要になってきます。 歯茎の見える程度、年齢や口周りの状態などにより、治療の仕方や手術方法が変わってきます。 軽度の場合は矯正治療で済みますが、歯茎が大きく見えてしまう場合の重度の方は、矯正や美容外科、形成外科での治療が必要になるということです。 上側の歯茎が見える、ガミースマイルになる原因には、口元をコントロールしている筋肉が上唇を必要以上に上げてしまう場合や、上あごの骨が長く、前に出てしまっている場合などがあります。
歯科で行われるガミースマイルの治療方法には、単独で矯正治療を行う方法と、矯正用のインプラントを併用して行う方法、外科手術を行う方法があります。 単独で矯正治療を行う方法は、ほんの数ミリしか移動ができず、一番効果も低いので、ガミースマイルの程度が軽度の方に限られてしまいます。 矯正用のインプラントを併用して行う方法では、骨の中に土台となる矯正用に作られたインプラントを埋め込み、歯を動かすという治療方法です。 ガミースマイルの治療期間の短縮だけでなく、外科手術が必要な方の治療も可能にする方法で、単独で行う矯正治療よりも効果が期待されますが、骨の成長がある程度治まった16歳以上とされています。 ガミースマイル治療の矯正用インプラントには「SMAP(スマップ)」、「K-1システム」、「MIA(マイクロプラント)」、通常のインプラントなどがありますが、比較的歯茎の移動が少ないなど、ガミースマイルの程度が軽い場合には、「K-1システム」が使用されます。
審美歯科で行うガミースマイルの矯正治療期間は、約1〜2年で、費用は約100万円程度と高額です。 治療期間は矯正治療に比べて5ヶ月と短いのですが、自分の歯を削るということに、抵抗を持つ人もいるでしょう。 歯茎を自然な状態に調整するガミースマイル修整は、口内を施術するので傷跡が表に出ません。 過剰に見えてしまっている歯茎を、調整、縫合する方法なので、施術時間も約30〜40分と、短時間で終わらせることができ、その後の通院は数回でいいようです。 口の中を縫合しているので、施術後1週間くらいは口元が腫れますし、歯磨きもできないため、うがい薬を使ってのうがいのみの生活になります。 また、2週間程度は、刺激の強い食べ物も控えなくてはいけません。女性の場合は特に口元の腫れを気にしてしまいますので、施術後1週間くらいは、マスクをして生活をするという方が多いようです。 ガミースマイルの治療には、美容外科や形成外科での手術が一番ですが、ガミースマイルの手術費用は、症状や手術方法により、大きく差があります。 軽度のガミースマイル治療に行われる粘膜切除法や歯茎部切除法、重度の治療の筋肉切除法、最も症状の重い場合の骨切り法と、ガミースマイルの程度が重度になるほど、手術費用も同じように上がっていきます。